タイ政府観光庁は、今年、中国からの観光客数、五百万人達成を目標に掲げ、三つの戦略を展開しています。タイ政府観光庁、アジア、南太平洋市場担当の、パッタラアノン副総裁によりますと、二千二十五年末までに、タイを訪れる中国人は、約六百九十万人をこえると見込まれていますが、タイ政府観光庁は、このうち五百万人を、観光客として獲得できるよう、目標を掲げています。今月、七月一日から、二十日までで、中国からの渡航者数は、すでに、二百五十三万人に達しており、今年下半期にさらに伸びると期待されています。タイ政府観光庁は、観光促進策により、訪問者数を、このまま倍増させることが可能であり、この施策は、中国市場を中心に、他国の市場にも、展開してく計画です。チャーター便や、パッケージツアーを含む旅行需要は、中国市場で、引き続き、高い関心を集めており、タイ政府観光庁は、これを踏まえて、市場の拡大を図っています。しかし、航空便の供給量が、限られていることから、便数や、運航頻度をどうやって増やかが、課題となっています。そこで、タイ政府観光庁は、マイス　インセンティブや、サマーキャンプ、そして、キャラバンなど、三十人以上の、団体旅行を対象としたプロモーションを積極的に展開していく方針です。宿泊日数も、平均三泊を四泊へと延ばすと同時に、旅行者の消費額の拡大も、目指します。さらに、タイ政府観光庁は、二十を超える、オンライン旅行予約プラットフォームとの連携を強化し、今年下半期の、観光回復を下支えするとしています。こうした取り組みにより、中国人観光客の、本格的な回帰が期待されています。タイ政府観光庁、東アジア地域事務所のチューウィット所長は、中国人の観光市場の回復は、非常にスピーディーであるとしたうえで、近年、タイを訪れる中国人観光客の多くが、知名度が高く、経済的にも、余裕のある層に変わりつつあると説明しています。また、実際に、タイを訪れた旅行者による、コンテンツの活用にも力を入れており、エスエヌエスや、オンラインコミュニティを通じて、旅の魅力を発信する新たな試みを始めています。二千二十五年後半には、タイと中国、国交樹立五十周年を記念したプロモーション活動も予定されており、中国各地の主要都市と連携し、観光情報を発信していく計画です。