東南アジア最大級のソフトパワーイベント「スプラッシュ-ソフトパワーフォーラム二〇二五」が、バンコクのクイーン・シリキット国立コンベンションセンターで三日間にわたり開催中です。このイベントは、タイのクリエイティブ文化産業を体験し、学び、発信することを目的としたもので、一般市民や業界関係者から大きな注目を集めています。ジラユ政府報道官は、明日七月十一日が最終日であると発表し、より多くの人に参加を呼びかけています。今回のテーマは「タイのクリエイティブ文化産業の機会」。十四のソフトパワー産業を統合し、文化資本を新たな経済価値へとつなげる「機会の川」とも呼べる構想を打ち出しています。会場は六つの主要ゾーンに分かれています。ひとつ目は「クリエイティブ・カルチャー・ヴィレッジ」。食品、映画、音楽、ファッション、観光など、タイのソフトパワー産業を体験型で紹介しています。ふたつ目は「ティーエイチエーシーシーエーパビリオン」。タイブランド構築に役立つ知識や戦略、ツールが学べる拠点です。三つ目は「グローカル・ネットワーキング」。投資家とタイ国内外の起業家がつながるビジネスマッチングの場となっています。四つ目は「ワークショップ&マスタークラス」。若者や学生、起業家が専門家から直接学べる実践的なコースが用意されています。五つ目は「体験ゾーン」。五感を刺激する最新テクノロジーを活用した展示で、タイのソフトパワーの新たな魅力を伝えます。そして六つ目が「ビジョンアリーナ」。世界のクリエイターや思想家が集まり、クリエイティブ経済へのインスピレーションを共有するステージです。この「スプラッシュ - ソフトパワーフォーラム二〇二五」は、単なる展示やセミナーではなく、タイの十四のソフトパワー産業、たとえば食品、映画、ムエタイ、観光、音楽、アート、ゲーム、ウェルネスなどの分野から、未来のビジネスチャンスと国際的なネットワークを創出する場です。最先端のテクノロジーとイノベーション、そしてタイの魅力を融合させ、持続可能な経済・社会・文化を切り拓くスプラッシュ。最終日となる明日は、さらなる盛り上がりが期待されています。