ユネスコは、ワットアルン寺院の仏塔、プラプラーンを世界遺産の暫定リストに追加しました。七月六日から、十六日まで、フランスのパリにある、ユネスコの本部で、第四十七回世界遺産委員会が、開され、この中で、暁の寺として知られる、ワットアルン寺院の仏塔、プラプラーンを、文化遺産として、暫定リストに加えることが検討されました。今回の追加により、タイから暫定リストに掲載されている遺産は、七件となりました。そのうち六件が、文化遺産、一件が自然遺産です。自然遺産に該当するのは、国立公園野生生物植物保護局が、管理する、アンダマン海自然保護区です。ワットアルンの仏塔は、仏教寺院建築として非常に優れており、タイ、そしてアジア地域における独自のアイデンティティを象徴しています。世界遺産登録の基準に照らし合わせても、第一に、建築と芸術の傑作であり、第二に、建築や技術、記念芸術の分野における、人類の価値の交流を示すものと、高く評価されています。仏塔は、陶器による装飾が、美しく、タイの一バーツ硬貨にも描かれているほど、国を象徴する仏教建築となっています。ペートンタン文化大臣は、自身のエスエヌエスを通じて、この暫定リスト入りを、タイ国民にとっての朗報として投稿し、喜びを表しました。ユネスコの暫定リストに、ワットアルンの仏塔が追加されたことは、将来的に、正式な世界遺産登録にむけた、重要な第一歩となります。今後は、文化省美術部門が、国際的な基準に基づき推薦書を作成し、保全、修復、管理の状況を報告していく予定です。この取り組みは、単なる遺産の保存にとどまらず、タイのアイデンティティが、国際的にも美しく、価値あるものであることを証明する機会ともなるでしょう。もし正式に、世界遺産に登録されれば、タイの人々にとって、栄誉ある存在となるでしょう。