観光スポーツ省が、今年下半期の、観光政策の方針を発表しました。観光スポーツ省は、質の高い観光を旗印に、収入の創出、それを地域社会に分配していく方針を発表しました。具体的には、観光客が、継続的にタイを訪れるよう促すマーケティング戦略と、各種のプロモーション活動を展開し、観光収入の目標達成をめざすとともに、世界中の旅行者にとって、魅力ある、質の高い観光地としてのイメージ強化に取り組んでいく方針です。今年上半期、タイを訪れた外国人観光客は多く、その魅力が証明されました。しかし、下半期には、さらに多くの観光客を呼び込む必要が、あります。スラウォン観光スポーツ大臣は、今年一月一日から、七月六日までの、上半期において、タイを訪れた外国人観光客が、千七百万人を超え、総額、七千九百四十七億バーツを超える収益を生み出したと、発表しました。中でも、マレーシアや中国からの観光客が、最も多くなっています。スラウォン観光スポーツ大臣は、こうした成果は、さらなるタイの観光業活性化の始まりに過ぎないと指摘しています。下半期の目標は、この成功を質の高い、持続可能な観光へと、さらに発展させることだと主張しています。観光客数の増加だけではなく、地方都市への収益分配にも、注目が集まっています。中小企業の経営者や、地域コミュニティに直接的な恩恵をもたらすことこそが、政府の政策における最も重要な柱としています。また、スラウォン大臣は、国内観光の活性化をめざす、ハーフハーフ トラベルタイランドプロジェクトをはじめ、二千二十五年下半期に展開する、主な政策を発表しました。特に、観光ローシーズンには、第二次都市への観光を促進する、特典の提供や、旅行の円滑化に力を入れる他、多くの国へ、観光での入国ビザ免除政策を継続するとしています。加えて、オンラインビザ申請システムの利便性を高め、旅行のハードルを下げる考えです。さらに、全国五十五の県を対象に、シティマーケティングを推進したり、各地域が持つ特色や、ストーリーを活かして観光の魅力を発信し、地方への収益分配を促進したり、首都圏の混雑緩和も進める計画です。さまざまな関係機関との連携のもと、テクノロジーやイノベーションを活用した観光プラットフォームの開発にも取り組み、観光客の体験価値を高め、国全体としての競争力向上を図ります。スラウォン観光スポーツ大臣は、これらの施策により、今年下半期の観光ムードがさらに高まり、政府の目指す、力強い成長軌道に、戻るとの確信を示しています。