タイの伝統工芸を現代のスタイルで再構築し、国際市場へ発信するイベント「クラフト・バンコク二〇二五」が、バンコクのクイーンシリキット国立コンベンションセンターで開催されます。

タイの伝統工芸を現代のスタイルで再構築し、国際市場へ発信するイベント「クラフト・バンコク二〇二五」が、バンコクのクイーンシリキット国立コンベンションセンターで開催されます。今年で7回目を迎えるこのイベントは、「過去を未来に織り込む」をテーマに、伝統の知恵を受け継ぎながら、革新的なクラフトの可能性を広げることを目指します。

全国から起業家や職人たちが伝統と現代を融合させた作品を展示する320以上のブースが並びます。王室支援による「シルパチェープ」ゾーンでは、女王陛下のプロジェクトから生まれた工芸品が紹介されます。また「SACITクラフトスペース」では、マスター職人の逸品から若手の持続可能な作品、現代消費者に応えるデザインまで、多彩なクラフトが集結します。

そのほか未来型クラフトの提案や若手職人によるディスカッションや、「クラフト・コネクト」と題した、ユネスコ創造都市やトルコなど、国内外の交流も展開されます。このイベントは、展示にとどまらず、デザイナーや起業家のネットワーク構築や、ビジネスの拡大を後押しする場でもあります。政府は、タイの工芸品を“文化的な贈り物”として世界クラスのブランドに育てる方針で、来場者3万人、1億バーツ以上の経済効果が見込まれています。「クラフト・バンコク二〇二五」は、タイをグローバルなクリエイティブ産業のリーダーへと導く、重要なプラットフォームとなりそうです。

 

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