タイは、世界有数の宝石の中心地としての地位を確立しています。今年の最初の四か月間における、宝石、宝飾品の輸出額は、前の年と比べて、百十パーセント以上の継続的な増加を記録しています。
宝石、宝飾品産業は、タイ経済にとって、非常に重要な産業であり、過去数十年にわたり、タイにもたらした、収入の上位、十位に入る、主要な輸出産業のひとつとなっています。サシカーン政府副報道官は、政府が、世界レベルで競争できる産業を目指し、宝石、宝飾品業界の発展に、積極的に取り組んでいることを明らかにしました。タイの宝石、宝飾品の輸出は、今もなお拡大を続けており、二千二十五年四月の輸出額は、七億千四百九十万ドルとなり、前年同月比で、三十九点六二パーセント増加しました。これにより、輸出額は、六か月連続で、増加しています。さらに、今年一月から、四月までの、金を除く宝石、宝飾品の総輸出額は、五十八億一百三十万ドルに達し、九十一点七六パーセントの大幅な増加となりました。この結果は、タイの宝石産業が、海外市場で、着実に拡大していることを示しています。主要な輸出先も、引き続き好調で、アメリカへの輸出は、二十四点八三パーセント増、イギリスは、二十九点三七パーセント増、日本へは、四十四点三七パーセント増、ドイツは、十二点零三パーセント増、イタリアは、八点一一パーセント増、アラブ首長国連邦は、十四点二四パーセント増と、各国で、拡大を見せています。サシカーン副報道官は、タイの宝石や、ジュエリー製品は、世界市場で高い評価を受けており、そのほとんどが海外市場向けに輸出されていると語っています。タイ人労働者の高度な技術力により、宝石のカットや、ジュエリー製造の品質が優れていることが、強みとなっています。このような背景を元に、タイの企業は、生産とマーケティングの可能性をさらに高め、政府からの継続的な支援を受けています。こうした取り組みの結果、タイは、二千十六年に、初めて世界の宝石輸出国トップテンに入り、アジアでは、第一位にランクされるまでに、成長しました。