アメリカから、貴重な古美術品の返還準備が、進められています。

アメリカから、貴重な古美術品の返還準備が、進められています。アメリカから、タイへ、貴重な古美術品が、返還されます。今回、返還されるのは、ブリラム県、プラコンチャイ地区で、発見された仏教彫刻四点で、いずれも、千九百六十四年に、違法に国外へ持ち出されたものと、みられています。返還は、年内に、行われる見通しです。スダワン文化大臣によりますと、アメリカ、サンフランシスコ、アジア美術館は、菩薩像三体と、仏像一体の計四体について、同館の登録簿から、正式に削除したと発表しました。これにより、返還に向けた準備が本格化しています。これらの仏像は、現在のチャルーム、プラキアット郡にあたる、プラコンチャイ地区にある、プラサート、カオ、プライ、バットから、違法に発掘されたもので、長年にわたり、海外で、保管されていました。タイ政府は二千十七年から、外国に渡った、古美術品の調査や、返還活動を進めており、今回の返還も、その成果の一つとなっています。文化省美術部は今後、外務省と連携し、在ロサンゼルス、タイ総領事館を通じて、返還にむけての調整を行う予定です。さらに、アメリカに保管されている、他の古美術品十六点についても、新たな追跡調査を開始することが、決っています。中には、仏像や、菩薩像の浮き彫りが施された、金の皿など、学術的にも極めて貴重なものが含まれています。メトロポリタン美術館や、クリーブランド美術館にあるこれらの美術品は、ナコンラーチャシーマー県の、ワット、タマチャクラ、セーマラム遺跡から、出土したデザインと類似しており、タイの考古学研究に、大きく貢献する可能性が、期待されています。文化省は、古美術品や、遺物の返還を求めていくことは、タイの文化遺産を守り、未来へと継承していくことにつながる、重要な使命だとしています。今回の返還は、その国際的な取り組みと、連携の成功を示す象徴的な事例となっています。

 

 

 

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