訪タイ外国人のうち、中国人が、減少し、マレーシア人が増加しています。アメリカが、中国などからの輸入品に課している、関税の率を大幅に引き上げるなど、アメリカと、中国の貿易戦争が激化していますが、タイ政府観光庁によりますと、その影響で、過去一週間、タイを訪れる中国人が減少しています。一方で、隣国マレーシアからタイに観光に来る人が増加しており、この一週間における訪タイ外国人数では、マレーシア人が最多となりました。観光スポーツ省の統計によりますと、三月三十一日から、四月六日までの一週間における、訪タイ外国人数は、マレーシアからが、十二点八パーセント増の、九万二千二百六十二人と最も、多かったものの、中国人は、六万四千百七十七人にとどまり、前の週より、一点二パーセント減少しました。また、今年に入ってから、これまでの訪タイ者数は、中国からが、約百三十八万人、マレーシアからが、約百二十三万人でした。今年初めから、四月六日までに、タイを訪れた外国人は、合計一千万人あまりで、前の年の同じ時期と比べ、一点七九パーセントの増加でした。タイ政府観光庁のタパニー長官によりますと、観光プロモーションやターゲット市場の変更などが、必要になるかもしれないため、当局は、状況の分析を進めているところとなっています。