タイは、二十六か国から百九十人を超える専門家が参加した「グローバルアイエスオーカンファレンス二〇二五」および「アイエスオー/アイイーシー ジェイティーシー一/エスシー七 第四十四回年次会議」を主催しました。

タイは、二十六か国から百九十人を超える専門家が参加した「グローバルアイエスオーカンファレンス二〇二五」および「アイエスオー/アイイーシー ジェイティーシー一/エスシー七 第四十四回年次会議」を主催しました。

この会議は、ソフトウェアやシステム工学に関する国際的な基準を話し合うもので、タイのデジタル機関や民間セクターが協力して開催されました。目的は、タイのデジタル製品や技術が国際基準に沿うよう、知識と経験を共有し、基準の向上を図ることにあります。

会議では、エーアイを活用したソフトウェアや、環境に配慮した「グリーンソフトウェア」、さらにプログラミングの専門知識が不要な「ローコード／ノーコード開発」など、最新の技術に対応した基準づくりが議論されました。六十を超えるワーキンググループが設置され、四十件以上の新しい基準や改訂基準が今後策定される見込みです。また、会議ではタイが独自に進める「タイデジタルカタログ」が紹介されました。これは、シーエムエムアイやアイエスオー、ディーシュアーなどの国際基準に準拠したデジタル製品を認証・掲載する仕組みで、安全性や機能性、サイバーセキュリティに優れた製品には「ディーシュアー」マークが授与されます。

さらに、タイでは現在、アイエスオー/アイイーシー 二九一一〇基準に準拠した起業家が五百二十人を超えており、デジタルサービスアカウントに登録された製品は七百件を超えています。これらの取り組みは、すべての人々のデジタルスキルを高める「デジタルスキル・ロードマップ」の一環として推進されています。

開会式では、主催機関への感謝を示す「感謝の証」が贈られ、国際的な専門家による特別講演も行われました。講演テーマには、「基準と政策」「環境配慮型ソフトウェア」「コードフリー開発」などが含まれています。今回のカンファレンスは、世界のソフトウェア標準の今後を左右する重要な場となり、タイがこの分野で地域のリーダーとして存在感を高めていることを示すものとなりました。