ペッチャブリー県は、世界に向けてソフトパワーを発信するため、ウォーキングツアーを企画しました。ぺチャブリー県は、二千二十一年、ユネスコから、世界美食創造都市に認定されています。この世界美食創造都市は、地域の豊かな食文化を生かして、食を通じた地域の活性化に取り組んでいる都市に与えられるもので、ペチャブリー県でも、この認定を機に、美食をテーマとした観光振興や、地域の活性化を積極的に進めています。今回のツアーでは、創造都市というコンセプトのもと、旧市街エリアを歩きながら、地元食材を使った料理を味わい、ペッチャブリー川沿いに広がる、伝統的な建物や、暮らしの様子に触れることができました。ヤシのケーキや地元の手工芸品作りを体験する、ワークショップにも参加し、地域の知恵や文化を体感できる内容となっています。ツアーには、タイ国内外の観光客が参加し、ペチャブリーならではのあたたかな雰囲気と、まだ多くの人が知らない、地域の魅力を感じていました。特に在タイ日本国大使館からは、西岡次席公使も参加し、文化を通じた国際交流の場としての役割も果たしました。ペッチャブリー県、観光スポーツ支局のパニダパー支局長は、クリエイティブシティという考え方のもと、コミュニティの名物料理を活かした、観光促進を目指し、地元のアイデンティティを世界に発信していきたいと話しています。ユネスコによる、世界美食創造都市は、これまでに世界で、四十九都市が、選ばれており、タイでは、二千十五年のプーケット県、二千十七年のチェンマイ県、二千十九年のスコータイ県とバンコク都に続き、ペチャブリー県が、五番目の都市となります。ペチャブリー県の代表的な料理には、ヤシの花を使ったカレー、ゲーンフアターンや、ヤシの実のフアノートサラダ、ココナッツミルクのプリン、カノム　モーゲーン、ココナッツミルクカレー、トムカーカイ、ヤシの砂糖をつかった蒸しパン、カノムタノースックなどがあり、食文化の魅力が豊かに詰まっています。