タイとニュージーランドの民間部門の緊密な関係が、両国の貿易の発展に大きく寄与しています。特に、二〇〇五年に発効し、今年で二十周年を迎える「タイ・ニュージーランド経済連携協定」の枠組みのもと、経済協力はさらに強化されてきました。このほど、タイ貿易代表部のナリー・タヴィーシン代表は、ニュージーランド・タイ商工会議所のアモーン会長一行と政府庁舎で会談し、これまでの良好な関係を称えるとともに、今後の経済・貿易・投資面での協力をさらに深めていく意向を示しました。この二十年で、タイとニュージーランド間の貿易額はおよそ三倍に成長しており、これは両国のパートナーシップの成果を明確に示すものです。さらに、商工会議所の会長からは、二〇二六年を通じてさまざまな重要イベントを企画していることが発表されました。中でも注目されるのは、初開催となる「ニュージーランド・タイビジネスサミット」です。農業や加工食品、バイオテクノロジー、再生可能エネルギー、ヘルスケア、デジタル技術、物流、クリエイティブ産業など、将来性のある分野に焦点を当て、両国のビジネス交流を促進する場となります。

また、このサミットでは、急成長が期待されるエーアイや宇宙技術など、先端分野での連携強化もテーマのひとつとなっています。

タイ政府は、こうした新たな協力のステージにおいて、両国の官民パートナーシップを全面的に支援する姿勢を示しており、二〇四五年までにタイとニュージーランドの貿易額をさらに三倍に拡大するという共通目標の実現に向けて、力強く歩みを進めています。