タイとバングラデシュの新たな物流協力が動き出しています。

タイとバングラデシュの新たな物流協力が動き出しています。

タイとバングラデシュの新たな物流協力が動き出しています。二〇二四年七月、タイとバングラデシュを結ぶ新しい航路「ラノーン—チッタゴン」が正式にスタートしました。これは、タイ政府の貿易促進政策の一環であり、タイ貿易代表のナリーニ・タヴィーシン博士がその旗振り役を務めています。ナリーニ博士は、タイのビジネス代表団を率いてバングラデシュを公式訪問しました。マラッカ海峡やシンガポールを経由せずに、ラノーン港からチッタゴン港への直行航路を開設することで、両国は合意しました。これにより、輸送期間はこれまでの七〜十五日から、わずか三〜五日に短縮され、バングラデシュ市場でのタイ企業のコスト削減と競争力向上が期待されています。人口一億7七千万人を超えるバングラデシュ市場に、タイの製品やサービスがより迅速かつ効率的に届けられるようになるわけです。バングラデシュのファイヤズ・ムルシド・カズィ大使は、この協力の進展を歓迎しました。政府としても、新航路の実現に向けて全面的な支援を行う姿勢を示しました。また、チョンブリに拠点を置くバングラデシュ名誉領事のポジャナ・パニアンウェット氏は、この航路がバングラデシュだけでなく、総人口十八億人を超えるベンガル湾多分野経済技術協力イニシアチブへの扉を開く第一歩だと強調。タイの起業家にとって新たなビジネスチャンスになると述べています。現在、この協力関係は「合同作業部会委員会」の設立を通じて、さらに具体化が進んでおり、運営の継続的な監視・推進が可能になる見込みです。この航路は、単なる港と港の接続にとどまりません。経済と経済、人と人、そして未来をつなぐ、新しい成長の架け橋となることでしょう。

 

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