タイは伝統的なタイ医学とハーブの知恵を活かし、現代医学と融合させた健康観光の振興に注力しています。保健省は、健康経済と医療サービスの強化を進め、タイの公衆衛生と伝統医療の価値を国内外に発信する取り組みを推進中です。その一環として、七月二日から六日までバンコクで「第二十二回全国ハーブ博覧会二〇二五」が開催されます。「タイの知恵、タイのソフトパワー、タイ経済の創造」をテーマに、ハーブの価値と可能性を国内外にアピールします。ソムサック・テプスチン保健大臣は、タイのハーブ製品への信頼構築と国際的な経済価値創造を目指すと述べ、経済効果は五百億バーツを超える見込みとしています。イベントでは、「ハーブ・オブ・ザ・イヤー」の発表や、美容製品、病気予防のための食事、非感染性疾患の軽減支援など、多彩な分野でのハーブ活用が紹介されます。さらに、エーアイを活用した伝統医学のスマートシステム「パンタイ・エーアイ・ドクター」の開発も進行中で、一般市民の健康サービス向上を図ります。この博覧会は、ハーブ産業の上流から下流までを活性化し、五日間で三億五千万バーツ以上の経済効果が見込まれています。また、タイ伝統医学やマッサージ、タイ料理の知識と技術の普及を通じ、国際的な認知拡大と健康分野の経済成長に貢献することが期待されています。