政府はハイシーズン・ローシーズンを問わず、タイの観光業界を活性化させるための施策を継続的に展開しています。

政府はハイシーズン・ローシーズンを問わず、タイの観光業界を活性化させるための施策を継続的に展開しています。
その最新の取り組みが、二〇二五年の主要キャンペーン「グランド・モーメント（Grand Moment）」です。

タイ国政府観光庁（TAT）のターパニー・キアットパイブーン総裁によりますと、この「グランド・モーメント」キャンペーンは、国家規模で実施される「アメージング・タイランド・グランド・ツーリズム＆スポーツ・イヤー二〇二五」の一環として企画されたものです。「モーメント・オブ・ギビング」「モーメント・オブ・メモリー」、「モーメント・オブ・ミラクル」の3つのテーマに沿った多彩なプログラムを通じて、観光客に心に残る有意義な体験を提供するとともに、全国の起業家に収入の機会を生み出すことを目的としています。
このキャンペーンは、観光およびライフスタイル関連のビジネスパートナーとの協業によって9つのプロジェクトが企画されており、旅行者に向けた特別なオファーも多数用意されています。

二〇二五年におけるTATの基本方針は、「観光の力」で経済を活性化し、人々の暮らしと幸福の向上につなげることです。これは、「アメージング・タイランド・グランド・ツーリズム＆スポーツ・イヤー二〇二五」キャンペーンの出発点であり、五つの主要戦略によって支えられています。

タイ人に国内旅行を促すことは、全国の産業や地域にお金を循環させる重要な手段でもあります。

TATは、「グランド・モーメント」キャンペーンと九つの重点プロジェクトを通じて、観光客に幸せな時間や思い出を提供するだけでなく、地域社会や起業家に収益を広く分配し、経済・社会・環境の持続可能な好循環を生み出すことを目指しています。

二〇二五年には、国内観光によって最大一兆千七百億バーツの収入を見込み、延べ旅行者数は二億五百万人に達すると予測されています。観光は、タイ経済を力強く支える原動力として、ますます重要な役割を果たすことが期待されています。