当局は、玩具の形状に偽装された、危険薬物の流通に、警鐘をならしています。当局は、先月の、タイ旧正月、ソンクラーン祭り期間中に、拡散した、新種の麻薬、アートトイに対して、全国的な取締りを強化しています。キャラクター人形のような、見た目をしたこの違法薬物は、実際には、強力な抑うつ作用を持つ劇薬で、すでに二人の死亡と、一人の重症者を招くなど、深刻な健康被害を引き起こしています。アートトイ、ラブと、呼ばれるこの薬物は、観光客の間で拡散しました。見た目が、玩具に似ているため、警戒されにくいものの、アルコールと、併用すると、呼吸不全や、心臓発作などのリスクが、高まります。タイでは、違法麻薬の、製造、輸入、販売に関与した場合は、最大十五年の刑罰、もしくは、百五十万バーツの罰金、所持しただけでも、懲役二年、使用の場合一年の刑罰が、科される可能性があります。政府は、この問題が、国の安全保障や、若者の将来に深刻な影響を及ぼすとし、警察には、全国的な監視と摘発の徹底が指示されるなど、麻薬撲滅への取り組みを強化しています。市民に対しても、違法な薬物の販売や、使用を見かけた場合、ホットライン、一三、八六番へ通報するよう、協力を呼びかけています。